咸亨酒店は、「新世界菜館」の姉妹店として新世界菜館に
近接する東京神田神保町に作られ、二十五年愛されて
きましたが、建物老朽化により、令和六年に常陸太田
「ヨネビシ醤油」の蔵を改装して「慈久庵 咸亨酒店」と
して移転オープンいたしました。
上海の伝統的な郷土料理とお粥、そして紹興から直輸入
した紹興酒をご堪能ください。
食材は茨城県産品を使用。四季折々の海の幸を生かした
あっさりした魚介料理、新鮮な野菜を生かした季節料理
など「旬」をとても大切にした料理をご用意しております。
店名の由来「咸亨酒店」は、紹興酒のふるさと紹興市に
実在するお店で、魯迅の小説にもしばしば登場します
のでご存知の方も多いかと思います。
魯迅は故郷の紹興酒と共に、生家のそばにあったこの
店をこよなく愛し、数々の名著を生み出しました。魯迅を
はじめ、多くの文化人に愛されたこの店は、彼らの憩い
の場とも言える由緒ある銘店といえます。
神田神保町時代、「咸亨酒店」を作るにあたり、紹興を訪れ
ましたが、その際当地の市長をはじめ、多くの関係者から
賛同を得、幾多の協力をいただきました。
当店で使用している看板の文字は、現地のお店を同じく
蘭亭の胡氏の直筆によるものです。
上海寧波料理の旬を酒肴に、遥か昔酒を飲みながら人生を
語り合った酒仙達に思いを馳せてみてはいかがでしょう。